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カテゴリ:本( 116 )

 

[小説]とある飛空士への夜想曲

犬村 小六・著
ガガガ文庫・刊


「追憶」から続く一連の飛「空」機モノ
前作「恋歌」より時間軸は前で、「追憶」での強敵「魔犬」側の話

真電かっけー

敵国側だった帝政天ツ上の実態と魔犬の生い立ちなどを追い、最終的に海猫との決着をつけるラストまでを2冊で描いた良作
中盤からこれでもかと描かれる国力差、劣勢での激戦が、天ツ上=帝政日本として悲壮感が際立つ
魔犬の幼馴染の芸名はちょっと狙いすぎじゃね?分かりやすいけど


追憶→夜想曲→恋歌の順番に読むのもいいかもね

  by varelire2 | 2011-09-28 20:04 | | Comments(0)

[小説] 六花の勇者

山形 石雄・著
宮城・絵
スーパーダッシュ文庫・刊



「戦う司書」シリーズの人の新作
今回もシリーズ物になるらしい

ドロドロとした陰謀が幾重にも張り巡らされた世界の危機系ファンタジー
世界を滅ぼそうとする強大な魔神が存在し、かつて一人の聖者がそれを封じた
魔神は一定周期で復活するが、運命の聖者の力を継承した6人の勇者が現れ、再び封じていく
勇者には6つの花弁を持つ紋章が現れることから「六花の勇者」と呼ばれる

そんな世界

六花の勇者として紋章が発現したアドレット・マイアが討伐の集合場所に到着すると、
そこには何故か7人の紋章持ちが揃ってしまった
誰かが偽者で魔神の使徒という中、偽者の札を貼られたのはアドレットだった


本編の半分近くが心理戦で占められるという、司書シリーズと同じような独特の文体で
繰り広げられる話には、中々引き込まれた
最後の最後にまたしてもお約束の置き土産を残して締めとなっており、
これからも楽しみに待ちたい

  by varelire2 | 2011-09-19 00:47 | | Comments(0)

[小説]ゲート 自衛隊彼の地にて斯く戦えり(4) 総撃編

柳井 たくみ・著
アルファポリス・刊


6月に出ていたのですが、その頃まだ震災の影響で本屋が本格営業しておらず
なんとか駅前の丸善の営業時間に間に合って寄った時も、お約束の「在庫無し」
配達再開したAMAZONで購入
でかい本屋程欲しい本が無いジンクス
ベストセラーばっか並べても仕方なかろうに
最近は何故か新書も圧迫されてスペース減る傾向あるし

さて、本編
時間軸としては前巻のレレイ学会発表の前後となるようです
学会発表の妨害刺客対策としてランダム移動をしていた伊丹達に、冥王ハーディから神殿への半強制的招待が来る
神殿ではハーディの口より門が開いた経緯と固定化による弊害と対処について明かされ、人々は選択を迫られる
門を閉じるか、否か

初めて登場する神格
それは既に通常の手段では人々と交流することは適わず、イタコのように他者へ一時的に憑依することにより意志の疎通を行うという設定
選ばれたのは・・・お約束でレレイ
別世界人の伊丹は論外として、別神の亜神ロゥリィもダメ、ハーディとの決別を告げに来たヤオもダメ、テュカも何だかダメらしい

神格憑依の褒美(代償?)として学会発表の妨害排除と、ハーディの力の一部を授かるレレイだが、これによってまた騒動の中心となってしまう



とまぁ、そんな感じ
今回初めて特地調査に日本側の学者が登場、同行する場面がありますが、ここでもレレイ大人気
とても便利なキャラ立ちですな

一方、ゾルザル側へ間諜として潜入している古田側にもキナ臭い雰囲気が漂いだしたところでタイトルにある大激戦が発生
テューレといい感じだったのがどうなるのか期待を持たせつつ、次巻へ続く


元々は今回で完結、入稿も3月に済んでいたそうですが、直後例の大震災が発生
本編中の地震、津波などの天災描写は今の時期にそぐわないと急遽修正することにし、前半2/3に加筆修正したのが今巻

最終巻は後半1/3に加筆修正となるそうです

地球側各国の蠢動やら第二王子見てるともっと長引きそうに見えたんだけどねぇ


尚、今回一番の見所は古村崎によるマスコミと宗教についての講釈の件かと思うが、いかがか?

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  by varelire2 | 2011-08-13 22:37 | | Comments(0)

[小説] 群青神殿

小川 一水・著
朝日ノベルズ・刊


世間で頻発する謎の海難事故
大型のタンカーやPPC(自動車運搬船)すら生存者ゼロで沈没する有様

そんな中、民間の鉱物資源会社調査船「えるどらど」が海上保安庁の依頼により事故調査に向かう事になる
「えるどらど」はメタンハイドレートの採取調査を行う船であり、潜水試錐船「でびるそーど」を擁している
事故現場に最も近くにいた対応可能な船ということで駆り出されたわけだが、ここで問題の事故に遭遇することになる




未だに新種の生物や新現象が見つかる底知れぬ海を舞台にした冒険小説
相変わらず「職」に関する情報調達と描写が読者を惹きつける良い感じの本でした
後書きにもあるように元々は2002年に朝日ソノラマ文庫で刊行されていた物の再版の為、テクノロジーとその大衆化に対しては若干古くなっている部分もありますが、今でも主題としては十分通用する内容

ソノラマ時代はあまり小川小説チェックしていなかった為、スルーしてた

ノベルズレーベルで再版掛かるのは嬉しいけど、どうせならソノラマ文庫そのまま継続でも良かったんじゃね?
書店での文庫スペース争奪戦の影響だったり?
でも結局新書版スペースは元から極小か皆無がほとんどだしのぉ

とりあえずARIELの再版に書き下ろし新作短編を混ぜるのは無しにしてくれ!
文庫で全部あるんじゃよ・・・

  by varelire2 | 2011-08-04 11:28 | | Comments(0)

[小説]巨竜城塞のアイノ

鳥居 羊・著
都森 すみと・画
HJ文庫・刊


地球の中世に酷似した異世界
地中海を席巻した大ローマ帝国が分裂の末、イスラム勢力に制圧されたような時代
バルカン半島に位置する国はこの世界における十字教的存在「聖十三天使」を奉る西方国家にとって、異教に対する最前線となっていた
旧帝国時代の遺産のみを頼りとする西方国家に対して、異教の大国は失われた帝国の遺産を上回る技術を自身の手により作り上げていた

幾つかの点を除けば、まんま地球と同じ歴史を歩む異世界

違いは失われたとは言え、少なからず残る遺産、魔法
新たに作り出すことは出来なくとも、確固として存在する巨大な生体城塞

国としての威容は生体城塞の行動範囲であり、その保有数によって決まってくる

主人公、賀藤 潤が渡ってきたのはそんな世界だった
縫製工場の跡取で、人より多少数学や物理が得意な高校生が、こんな世界で生きていくことは非常に困難なはず

一般的なラノベだと世界が違おうが国家や人種が違おうがご都合主義的に意思疎通ができる設定が多い中、本作では言語の差異を題材として扱っている点は評価したい

異世界に渡る契機となった事故の際、潤は人外の存在「天使核」と名乗る者により、望みを一つ叶えてもらっている
普通なら「不老不死」やら「超能力」やらが選択肢に出てくるところ、潤は異世界において最初に必要とし、生き抜く為に必要なものとして「言語に不自由しない」ことを望んだ

結果、異世界においてもあらゆる言語、文字を初見から理解し、自分が話す言葉も伝わる能力を得る
本編中、この力について触れられている部分を見ると、人間に宿る「人核」の上に超常的な「天使核」の力が載っており、言語の入出力時にここで変換されているということらしい

意志の疎通はできても文化風習の違いにより翻弄されながらも、この世界の異質さに対して文化的改革を決意する潤
巨大兵器やら魔法やらが存在しながらも、石鹸で手を洗うことも下着を身に着けることもなく、権力者は買い物から着替えまで自分でしないのはおかしい!、と

周辺国の策動により次第に異教の大国との開戦へと状況が変化する中、潤は数学、物理の知識を用いて奔走することになる




「下着が発明されたのは18世紀」・・・どれどれ

18世紀に入ると、プランテーションによる綿花の増産、自動機織機の開発、綿繰り機械の発明により、安価な綿布製品を大量生産することができるようになる。家で手工業として作られたものではなく、工場で大量生産された下着を店で買うということができるようになったのはこの時代である
        ...wikipedia「下着の歴史」より

これ以前だとタイツ、半ズボン、コッドピース(所謂チンガード)
現代人の感覚だと半ズボンやタイツの下に別途パンツを着用するところ、地肌直タイツ、ズボンだった訳だ
中世ファンタジー物で出てくるレギンズやらトーガやらの下は、基本マッパ!

家にある新紀元社の中世古代の衣装本でも確かに下着については同じような記述だった

客寄せ用として帯やら何やらでやたらと「パンツ」連呼されているのはこれが原因か
まぁ、主人公の実家が老舗の縫製工場(基本下着)となっているし、潤の文化改革動機に下着無し文化があるのも分かるが

ただ、下着無しとなるのはズボン系の場合が基本なんじゃね?
スカート系でも下着無しってのは、余程の気候じゃないとありえない気がする
砂漠気候なら肌を晒しすぎるのは(特に白人系には)自殺行為だし、熱帯雨林なら衛生面からも最低限褌的何かを巻いているのが普通では?

生体城塞については、いくら巨大だと言っても四足歩行タイプでは揺れの面からありえないだろう
似たような移動城塞物だと「鋼殻のレギオス(富士見書房)」もあったが、あれは無限軌道だか多輪だかで、少なくとも四足歩行ではない
規模ももっと大きい
ましてや上に城塞構造物を載せたまま生物が格闘戦を繰り広げるのは噴飯物
文中に出てくる生体城塞ではブリテン(的位置の国)の飛行火竜タイプの方が現実味ある

一番残念だったのは後半
潤とともに事故現場にいた残り二人と思しき人物の登場描写
「言語に不自由しない能力」を選んだ潤が特別で、他の二人は出ても別の境遇になっているもんだと思ったら

なんか普通に異世界人と意思疎通してるぽいし!

どうなってんだよ、一体

と思った


色々込みで「異世界行っちゃった系ラノベ」としては、まぁまぁかな
文体や文章はいいと思います、はい

読み終わったら久々に算盤はじきたくなったw

  by varelire2 | 2011-07-18 12:02 | | Comments(0)

ヤマグチノボル 癌で手術予定

・・・まじで!?

最近訃報多すぎじゃね?(今回は快方に向かっての手術らしいけど)

シリーズ本編あと2冊らしいから、がんばって乗り切ってほしいもんだ

トリニティブラッドの吉田直みたいな尻切れトンボは勘弁!!

メッセージ


ゼロの使い魔、小説買ってないけど、買っとこうかねぇ・・・?

  by varelire2 | 2011-07-17 13:15 | | Comments(0)

[漫画] 蒼海の世紀

野上武志 原作作画のif歴史系海洋冒険漫画

なんかAMAZONのお勧めリストに上がってたんですが、7/7に単行本が出るようです
元々、原作同人の方も総集編やらをAMAZON販売始めていたのは知ってましたけど、まさか単行本になるとは!

未見の方や、同人本は保管がちょっと・・・という人にもお勧め

原作は現在第10集、総集編は3集まで刊行

右からも左からも「ヤバイから無理ダロ」と言われたという曰く付きの漫画
さて一般単行本の評価や如何に?

# 忙しいのか分からんけど6月末の時点でも作者のwebサイトFirstspear
で単行本に言及無し
 twitterなんすかね?

omake

  by varelire2 | 2011-07-01 00:54 | | Comments(0)

[小説]大魔導師の召喚 魔法プログラマー@ウィズ

リック・ラック 著
碧 風羽 訳
田辺 千幸 絵
ハヤカワ文庫FT 刊

読む物無くなって店頭で見て購入
ハヤカワ物でも珍しくファンタジーレーベルを読んだ訳で、いつもとちょっと違う感じ

世界は魔法のあり方、使い方で大きく2つの陣営に分かれて争っている
一つは秩序に重きを置き、魔法を使うには色々と制限を設け人々を傷つけるのを良しとしない北の人々
もう一つは自由な魔法の行使により発展求める南の人々

D&D的に言えばローフル(厳密にはローフルニュートラルか?)とカオティック(ニュートラルからイビル)

個々の能力では南が優れるが、集団として力を発揮すれば北が拮抗或いは凌駕するという微妙な情勢
魔力は世界に満ちており、それを制御することで力を発揮するという扱いだが、現状南北どちらの力も全ての魔力を制御解明するには至らず、徐々に人々の生存圏が魔力に侵食されている

両者の争いもあって、新しい技術、魔法を構築するのは困難な中、ブレイクスルーとなる大いなる力を持つものを異世界から召喚しようとした北の大魔導師の手により呼ばれたのが主人公、ウィズ

ところが呼ばれたウィズは強力な魔導師どころか何の力も持たない人間
現代アメリカのプログラマーだった、という北米版ラノベ展開

召喚した大魔導師は施術直後、南の大魔導師の遠隔攻撃により即死しており、何故ウィズのような人間が選ばれたのかは誰も分からない
召喚者の目的、ウィズの能力の解明を求めて迫る南の刺客からの逃亡劇に繰り広げられる



面白いのはgeek的性格のウィズがこの世界で出来ることとして、プログラマー的観点から魔法の解読・記述・表現に至るまでのくだり
完成したそれが発言するシーンは中々に壮観
魔法を扱った作品は数多あれど、こんなのは初めて見たわい

ヒロインや他の人物との会話は文化の違いのせいで共感しにくい部分もありましたが、ラノベ的翻訳をすればよくある掛け合いになるでしょうな

  by varelire2 | 2011-06-11 12:11 | | Comments(0)

紙が負けた日

CNN.co.jp:電子書籍の売り上げ、「紙の本」を上回る 全米書籍市場で初
寒い時代になったな
電子書籍のビュワーの浸透具合次第では日本でも起こりうるかも
出版業界が自転車操業という話も耳にしたしの

新刊の移植速度が紙ベースと並び、原稿出版物の全てが電子版と並行販売されるようになるまで、あくまで紙にこだわりたいけど
収納と雪崩落ちの面では電子書籍に軍配が上がるけど、ビュワーが無ければ無意味なので停電時は紙圧勝
それに液晶だろうがなんだろうが、紙と活字の方が読んでて目が楽だ

めくれるタイプのビュワーも登場してるけど、なんか違うんだよなぁ

どうしても電子書籍使うならビュワーは
・画面サイズはiPadくらい
・収納時のサイズと重量は今の携帯か携帯ゲーム機くらい
・電話機能とTV機能、カメラ、アプリはオプション選択式に
・ネット接続は定額で、固定回線とも無線LAN接続可能に
・記憶媒体はPCでも利用可能

このくらいは欲しい

  by varelire2 | 2011-04-18 14:18 | | Comments(0)

懐かしい本

まとめサイトの1つ、ロボ速VIPの【速報】渋谷の女性に聞いた、好きなロボットランキングを見たら、その中に懐かしい名前が出ていた

タンタンの冒険

小学生時代に読んだ外国の漫画で、主人公と相棒の犬が色んなところに行く話
かなり面白かった記憶が

調べてみたら元々ベルギーの漫画で、全24巻
日本だと福音書店から翻訳出版されていた
更にDVDにもなっており、こちらはDVD10枚(1話40分程で1枚に2話収容)

あのタンタンが動く!というのは心惹かれますが・・・AMAZON中古でもDVD-BOXで18000円程
ポンとは手が出せないなぁ


そういえば同じ頃読んだ本だとこれもあった

マガーク少年探偵団

こっちはイギリスの児童書
作者はE・W・ヒルディック

日本だと「ずっこけ三人組シリーズ」と近いノリかも
裏表紙に毎回描かれていた団員紹介漫画が楽しかった
「ボンボコマガーク探偵団♪」

ガキ大将のジャック・P・マガークを中心に、新聞記者を志すジョーイ、お転婆少女のワンダ・グリーグ、ガリ勉の天才ブレインズ・ベリンガム等が身近な出来事を事件として扱っていく話
途中から日本人の女の子まで出てきて驚いた
常連のなんたら警部補にしょっちゅう「マターク君」とか言われてたのは今でも覚えてる

原作は長編が24冊のようですが、邦訳されたのは18冊だけ
どうやらそのうち15冊は読んでいた模様(未読は「ミイラのつぶやき」「オウムどろぼう事件」「作戦名はマガークザウルス」)

ただ現在流通しているのは新装版のみらしく、これは旧版の8巻まで
出版は何れも「あかね書房」

タンタンもマガークもいつか揃えておきたいもんだ

  by varelire2 | 2011-02-25 17:05 | | Comments(0)

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