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2012年 12月 31日 ( 1 )

 

[小説] この空のまもり

芝村 裕吏・著
ハヤカワ文庫・刊


近未来、ARによる仮想技術がより広まった時代
情報化社会への対応が遅れた日本では、仮想現実上の違法行為に対して後手後手に回っていた
地図だけではなく、ARデバイスを用いた全ての物体に仮想TAGが貼れる為、どこにでも誰でもいたづら書きができる状況
諸外国からの仮想現実上日本に対する攻勢に「見えないから問題なし、問題だと思ったら申告してくれ」という最悪な対応しかできない政府に不満を持った人々は、独自の自営活動を始めていた
やがて組織は大きくなり、もう一つの日本「仮想政府」が誕生する

人物、建物、更には空という空間に対してすら貼り付けられた悪性TAGの一斉除去作戦が実施されるところから物語は始まる


本編は「仮想政府」中の実働部隊「仮想軍」を指揮するNEETハッカーの視点で書かれています
少子化、情報化社会に対する理解が薄い指導層、外国人労働者の増加など起こりつつある日本の姿、その可能性の一つがここにある
「電脳コイル」とはまた違ったAR世界

一応はハッピーエンドですが、あとがきで鬱展開予定を編集や知り合いに止められたとか書いてあったり
あとがきは正に芝村的文章の上から目線でしたが、本編は普通なので安心?

  by varelire2 | 2012-12-31 21:18 | | Comments(0)

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