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2011年 06月 11日 ( 1 )

 

[小説]大魔導師の召喚 魔法プログラマー@ウィズ

リック・ラック 著
碧 風羽 訳
田辺 千幸 絵
ハヤカワ文庫FT 刊

読む物無くなって店頭で見て購入
ハヤカワ物でも珍しくファンタジーレーベルを読んだ訳で、いつもとちょっと違う感じ

世界は魔法のあり方、使い方で大きく2つの陣営に分かれて争っている
一つは秩序に重きを置き、魔法を使うには色々と制限を設け人々を傷つけるのを良しとしない北の人々
もう一つは自由な魔法の行使により発展求める南の人々

D&D的に言えばローフル(厳密にはローフルニュートラルか?)とカオティック(ニュートラルからイビル)

個々の能力では南が優れるが、集団として力を発揮すれば北が拮抗或いは凌駕するという微妙な情勢
魔力は世界に満ちており、それを制御することで力を発揮するという扱いだが、現状南北どちらの力も全ての魔力を制御解明するには至らず、徐々に人々の生存圏が魔力に侵食されている

両者の争いもあって、新しい技術、魔法を構築するのは困難な中、ブレイクスルーとなる大いなる力を持つものを異世界から召喚しようとした北の大魔導師の手により呼ばれたのが主人公、ウィズ

ところが呼ばれたウィズは強力な魔導師どころか何の力も持たない人間
現代アメリカのプログラマーだった、という北米版ラノベ展開

召喚した大魔導師は施術直後、南の大魔導師の遠隔攻撃により即死しており、何故ウィズのような人間が選ばれたのかは誰も分からない
召喚者の目的、ウィズの能力の解明を求めて迫る南の刺客からの逃亡劇に繰り広げられる



面白いのはgeek的性格のウィズがこの世界で出来ることとして、プログラマー的観点から魔法の解読・記述・表現に至るまでのくだり
完成したそれが発言するシーンは中々に壮観
魔法を扱った作品は数多あれど、こんなのは初めて見たわい

ヒロインや他の人物との会話は文化の違いのせいで共感しにくい部分もありましたが、ラノベ的翻訳をすればよくある掛け合いになるでしょうな

  by varelire2 | 2011-06-11 12:11 | | Comments(0)

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