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[小説] 煙突の上にハイヒール

小川一水・著、光文社・刊
B6変のカバー泣かせ

SFギミックをモチーフにしたオムニバス
以前ここでも書いた「妙なる技の乙女達」や「フリーランチの時代」みたいな雰囲気

表題作「煙突の上にハイヒール」
個人用飛行機械が市販され始めた時代の失恋OLの話

「カムキャットアドベンチャー」
飼い猫に超小型録画機を取り付けて遊ぶ青年達の話
これは現在の技術だけでも再現できそう
2時間枠のドラマでやったら面白いかも?
俳優と演出で全てがダメになりそうだけどね

「イブのオープンカフェ」
失恋OL第二段
雪夜のイブのオープンカフェで出会った失恋OLと、主を失い工場へ戻る途中の介護ロボの話
次のピュグマリオンとも関係あるような無いようなロボ設定ですが、舞台移動なしで口述と回顧により展開される形式

「俺たちのピュグマリオン」
初歩的な個人向けロボットが出始めた頃、人型を導入していこうとする若手技術者達の話
ネットにおけるアバターの拡大延長としての人型機械、というアプローチが新鮮だった

「白鳥熱の朝」
昨今流行ったインフルエンザにちなんだパンデミック後の社会の話
パンデミック到来期や蔓延期のパニックではなく、一通り収まった後の変化した生活習慣と社会環境を主題にしている所が面白い

最近、小川作品短編が増えている気もするけど、それぞれ綺麗に完結させているから上手いなぁと思うわ
コミック化した「第六大陸」も順調そうだし、後は新しく手がけている大作のアレの刊行頻度さえ落ちなければ、今年も順風満帆か

  by varelire2 | 2010-01-16 16:54 | | Comments(0)

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