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[小説] 叛逆航路

アン・レッキー:著
ハヤカワSF文庫:刊


以前から書店で見かけて気になっていた本
遠未来、戦艦のAIが主人公

1000体もの属体(AIの生体端末みたいなもの)をもつ戦艦だったのだが、ある事件で1体を残して全て消失
服従していた主人の裏切りに対して、復讐をしていく・・・というあらすじが書いてあった


が、実際に読んでみると状況把握するのに一苦労

舞台となる星間国家「ラドチ」は性を区別する言語体系を持たないため

 一人称は「わたし」
 三人称は「彼女」

すなわち、登場人物の容姿を想像することが非常に困難

その上、主人公のAIの属体は、外見はばらばらで意識だけが統一されている設定
肉体的には男でも女でもある
それが同時に複数の場所で見聞き、行動する描写が続くのだ

更に、物語の時間軸として大きく三つあり

 現在
 19年前
 1000年以上前

現在における「わたし」は単体で、主観も一つ
他の時間軸だと「わたし」は分隊構成員の一人でもあり、分隊長でもあり、他の分隊の構成員でもあり
戦艦そのものでもある

自分が今、どんな状態の「わたし」の視点で見ているのか、混乱させられっぱなし


最初は 「こりゃ失敗したかなぁ」 と思ったんですが・・・中盤過ぎた辺りから一気に引き込まれて読破

早く続きを読みたい! ※三部作の1巻がこれ


SF関連の賞、7冠というのも納得の出来でしたわ

  by varelire2 | 2016-12-25 12:00 | | Comments(0)

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