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【小説】シフト

うえお 久光・著
電撃文庫・刊



ラノベ100選まとめ絡みで知った作者
元は電撃の単行本(図書館戦争とかでかいやつ)だった物を分冊加筆修正で2冊+1冊になったやつ
3巻は丸々追加分だそうで、まだ読んでないけど2巻のあの場面で本来は終わりだったとすると、ちょっと物足りない気がする
「俺達の戦いはこれからだ!END」みたいな

眠っている間共通の異世界に放り込まれ、そこで大冒険的な設定
対象は中高生くらいが限定と思われるが、例え中学生でも異世界では普通に青年の姿になる
現実とは時間の感覚が異なり、現実の夜に寝ても異世界では異世界側で寝て起きたと想定される時間になる
異世界で大多数を占めるのは人間型で、これに配役された者は現実と同じ顔を持つことになる
ただし、現実の顔がばれないようにする仕組みなのか、各自認識をぼやかすペルソナという固定装備が与えられる
これは仮面ではなく、顔につける1パーツ(眼鏡等)な事が多く、装備していることにより「見えてはいるが起きたら覚えていない」効果がある様子
法も無く、目上の大人もいない、何かあっても所詮は夢という状況は人を不安にさせ、安易な暴威へと駆り立てる
生きる為、現実でのストレス発散の為、様々な無法が蔓延する世界にはしかし、先駆者もいた
人がメインプレイヤーとなる前にこの世界にシフトしていた存在
人ならざる姿を持ち、迫害をうける怪物
だが彼らも現実では普通に人なのだ

異世界側で死ぬとそちらの記憶を全て失ってしまうが、生前に現実側に何かを残していたりすると不確かな記憶の残骸がトゲとなってのこってしまう
自分の知らない自分におびえ、異世界側での記憶に引きずられて精神不安に陥っていく・・・ようなシーンも見られたり
共通の確かな夢、単なる夢、あまりにリアルなそれはどちらが現実か精神的な境界を不明にさせてしまう

-世界はクリアを求めている

シフトする際に聞こえてくるその声はなんなのか
「勇者が魔王を倒して姫を救う」という王道すぎるファンタジーなのか
魔王とは、姫とは誰か
クリアとは

かつて魔王に最も近いと言われた者と、魔王を倒しえた勇者だった者の確執が、世界を終息へと導くのか否か


そんなお話

眠って異世界、共通の異世界と現実の並行描写というのは数多くある異世界モノのパターンですが、自らの意に沿うことなく人が人ならざるものへと成りえる点、ある種の閉鎖環境での行動心理などなかなか読ませる内容でした
3巻も早いうちに読んでみたい・・・と思いつつ、同じ作者の「紫色のクオリア」読み出したらそっちはもっと引き込まれる怪作だった

  by varelire2 | 2012-02-09 18:57 | | Comments(4)

Commented by ドラゴラム at 2012-02-10 07:12 x
ラノベ100戦なんてあるのか!

ラノベ嫌いなイメージあったんですが、色々読むんですねえ
Commented by varelire2 at 2012-02-11 22:33
嫌いな訳では無いです
ラノベというカテゴリ区分が嫌いなだけで
忌避しているのは西尾某とか東野某とかです
読んだ本全部書いてられないしねぇ
Commented by ドラゴラム at 2012-02-16 09:37 x
たしかに西尾某は、行き当たりばったりで書いてる感じありますけど、東野もダメですか!

西尾の書く話にしても眼鏡、
巨乳、三つ編み、猫耳、委員長っていう数え役満みたいなキャラ出てきますよ!
Commented by varelire2 at 2012-02-17 00:14
羽川乙
委員長は眼鏡必須だろjk
追加ボーナスはデコとか

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