[小説] 妖魔夜行
角川スニーカー文庫・刊
20年近く前に刊行されていたシリーズの再版ではなく、新シリーズ
基本設定である
「妖怪は人の思いから生まれる」
「人間に悪さをする妖怪も入れば、助ける妖怪もいる」
「人間社会に紛れて生活している」
「互助組織であるネットワークを作っている」
という部分はそのままに、登場人物から組織まで全て一新
戦隊物とかの新シリーズ感覚、と作者が言っている通りの作り
開幕作となる本編では、人の幸せを妬む妖怪バッドエンドに狙われた女子高生が、妖怪の存在を知り共に歩みを始める物語だ
作者は元々TRPG畑であり、トンデモ科学やらオタク分野にも造詣が深い事もあり、随所に最近のネタが散りばめられている
そもそも、バッドエンドの元ネタからして「リア充爆発しろ」だから笑うしかない
ともあれ、BAR「兔の穴」も化け狸の彼方も登場しない本作ですが、間違いなく妖魔夜行の世界なのは感じられた
そういや旧シリーズの続編的存在のゴーストなんちゃらは微妙だったので、打ち切りっすかね
by varelire2 | 2011-10-27 12:23 | 本 | Comments(2)