[小説] ゲート -自衛隊彼の地にて、斯く戦えり(1) 接触編
アルファポリス・刊
AMAZONにお薦めされてたのを書店で見かけたので購入
「ある日突然、新宿のど真ん中に異次元門が現れて異世界の軍勢(含・怪物)が攻めてきた!さぁ自衛隊の出番だ!」
というお約束ネタに昨今の世界情勢と作者の体験、趣味知識を練り合わせた娯楽作品
元自衛官というだけあって、陸自の描写はなかなか細かい
異世界側へ持ち込む、放棄前提の火器兵器の選別理由、陸自の最も得意(?)な仕事など
ヘリ部隊がワーグナー流す辺りは戦争映画好きならお約束、か
異世界ってのは当然のごとく剣と魔法と神の世界ではあるんですが、意思疎通について安易に魔法に頼らないところは評価したい
同じような異世界ネタは多々あれど、大概「魔法(超能力)でOK」「スーパー翻訳機で大丈夫」になってるからねぇ
指差し名詞確認からメモ取りつつ、徐々に相互理解していく
それまではジェスチャーで乗り切る
作者がサマワ行ったかは知らないけど、ここらの表現は海外派遣での体験も効いてるのかも?
さて、登場人物
これがまた趣味に走っているというか狙いすぎというか、元自でオタというのが納得なラインナップ
伊丹耀司
主人公。33歳。陸上自衛隊二等陸尉
「趣味の合間に食う為に仕事」をしているダメ自衛官でオタ
読み専買い専だが年2回の例のイベントには欠かさず参加
異世界の侵攻時、ゆりかもめで移動中「こんなパニックになったらイベント中止になる!」と奮起して指揮連絡網確保に尽力したおかげで昇進
イメージは廉価版ヤン・ウェンリーがチラつく
尚、バツイチで元嫁は後輩で腐女子の同人作家
テュカ・ルナ・マルソー
異世界住人1
耳長金髪エルフ165歳
外見は人間の16、17程度、という事からSW以降の新エルフ設定か
※旧D&Dエルフなら20台、RQや指輪なら成長と老化の概念から違う
竜に襲われ壊滅した村の生き残りで、主人公らに保護される
ちょっと不思議ちゃん気味
ゼロの使い魔のティファニアがチラつく
Dで始まる耳長エルフの偉い人みたいにツン無いし
レレイ・ラ・レレーナ
異世界住人2
賢者(魔法使い)の二番弟子
銀髪短髪15歳、知的好奇心旺盛な努力家
竜災害から避難した村の住人
ゲート内にとっての異世界の技術、武器に興味津々
ゼロの使い魔のタバサがチラつくのは気のせいか?
ロゥリィ・マーキュリー
異世界住人3
戦いと死の神の使徒にして亜神
黒髪ゴスロリ961歳(但し外見は13歳)
ゲート内にとっての異世界の住人に興味を持ち、避難のどさくさで合流
えーと、水銀燈?
ピニャ・コ・ラーダ
異世界住人4
ゲートから侵攻してきた帝国の王族(姫)
男勝りで自立心旺盛
自らの騎士団を率いてゲート内に駐屯する自衛隊を偵察に向かうが・・・
主人公の元嫁宅にて見たBL本に強い影響を受けて道を誤る
特にキワモノだけを挙げてみましたが、他にも防衛大臣嘉納太郎とか色々
キャラ読みしたい人にもお薦め
by varelire2 | 2010-08-01 00:25 | 本 | Comments(4)
ファンタジーなのに、それだけで終わらないリアリティーとファンタジー独特の展開のワクワクした感じが上手く合体してて、単純に面白いと言える作品。
「図書館戦争」に通じる作品だと思います。
まだ、序章の部分しか読んでいないので、頑張って読もうと思います。
私も現在出たばかりの2巻を読んでいるところですが、異世界の空を退役寸前のF4が飛び交う様は爽快
キャラとしてもドジっこダークエルフに竜人まで新登場とか、ますます趣味の世界になってますねぇ
旧型投入ってことで、Mig-21とかまで飛び出したりも!?
みたいな
バイストンウェルやら逆オーガス状態まで行くのは勘弁願いたいもんですが