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[小説] 天冥の標3 アウレーリア一統

小川 一水・著
ハヤカワ文庫・刊

大風呂敷広げてる書き下ろしの第三章
やっと普通に本屋で買えたぜ!

そろそろ作品構成が見えてきた気がする

第一章「メニーメニーシープ」を恐らく2番目くらいに新しい時代に設定し、中盤か後半に向けて追っていく形じゃないかな。一章後半で出てきた人類の集団分類誕生をあらわしながら。

第二章「救世主群」で冥王斑誕生とその流れを追って、医師団の誕生。
そのまま三章で「アウレーリア一統」誕生の話になるのかと思ったら、また時代が飛んだ。

二章から凡そ300年後の小惑星帯が舞台
木星にあった異星人の遺跡を鍵として、救世主群と医師団の現在の姿、人類の活動地域とその形態を描きつつ、一章のキーパーソンの家系「アウレーリア一統」とはどのような連中なのかに触れていく。

前巻がどちらかというと陰鬱な闘病物だったのに比べて、今回は爽快なスペオペ展開が多い。
といってもビーム煌くミサイル飛び交う艦隊戦や島宇宙型コロニーが林立するような事は無く、小惑星をベースにした無数の小国家とそれらを結ぶ大航海時代的な宇宙商船、それを狙う海賊、討伐する傭兵団的存在「酸素要らず」

大規模な技術革新があった訳ではなく、あくまで核融合ロケットをベースとした航行の為、小惑星都市間の移動も宙間戦闘も尺の長いものとして書かれているのが面白い。
瞬間的に閃くビームこそ無いものの、レーザー兵器も存在し、目標に向けて一定時間照射することにより装甲を融解させるものとして扱われている。

一章でアウレーリアの人々が持っていた生体電気についての誕生話や、彼が何故あんな男の娘だったのかもルーツが見える感じ。

そして幕間で、本編で徐々に出てくる世代を超える存在がまた一つ。
一章でセアキのロボットとして登場していたストーンゴーレムのようなフェオドールは二章で片鱗が、三章でその基本形が誕生、更にアウレーリア家にいた旧型メイドロボのカヨが今巻で登場であります。


次巻辺りで「羊飼い」についての話が出るのかなー?

  by varelire2 | 2010-07-22 11:40 | | Comments(0)

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