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[小説] 天冥の標

小川 一水・著、ハヤカワ文庫・刊

未来の移民星を舞台にした半封建制度の階級問題を基軸として話が始まる。
この地の支配者層たる監督官は血筋により継承され、中央集権的なやり方に反対する地方自治体は圧制を蒙っているという情勢下。
最も反体制的な自治体の代表者の子とその友人医師が主な主人公として描かれていく革命物かと思いきや、突如として発生した奇病、異形の生物、どこにでもいるが謎めいた羊飼い、そして地球とこの地の不透明な状況。
革命の渦に崩れ落ちる首都、多くの主要人物が命を落とすというまさかの状態で「I」は幕となる。

確か「I」は店頭で見て購入、「II」発売の情報をAMAZONで見たものの書店に並んでいるのを発見できず、AMAZON購入。

さて、「II」だ。
開いてびっくり、舞台は21世紀初頭の地球、日本だ。
前作で登場した奇病「冥王班」のエピソードが「II」の内容となるらしい。
「I」の終盤、ダダーなる存在や地球人らの話に出てきた人類の集団のうちの一つ「救世群」を副題と持つ「II」だが、「救世群」は医者を中心とした集団とも書かれていたのを思い出した。
そして今回の主人公格の一人は「児玉 圭吾」
「I」主人公格の一人である医師の先祖と思しき人物。
防疫担当である彼らと未知なる感染症冥王班がもたらす未曾有のアウトブレイクの戦いが1冊まるまる使って繰り広げられる。
冥王班に対する一定の対処が終わり、多くのシコリを残す結果としてニューヘブンが誕生。
「救世群」を名乗る彼らの元へ児玉が向かうところで幕となる。

「好きにやっていいよ」と言われて、本当に詰め込みまくって書いていると後書きにある通り、思いっきり風呂敷広げている感満載。
予定では全10巻との事ですが、それが「I~X」なのか文庫10冊なのか不明。
というのも最初の「I」は上下で2冊、「II」が1冊という刊行状況なもんで、ね。

次巻はまた別の人類集団「アウレーリア一統」が副題として予告されていた。

  by varelire2 | 2010-04-14 00:30 | | Comments(0)

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