[小説] 詩羽のいる街
最近SNE以外での執筆が増えてますね、山本さん。
元々児童文学的わくわく感漂う作風が多いんですが、本作もそんな感じ。
詩羽という不思議な少女を中心とした4作のオムニバス。
1本1本は独立しても読めますが、時間軸は順番に繋がってますので最初から素直に読むのが一番。
ゲームやネット文化に触れる事が多い山本さんらしい小道具が多数使われており、馴染み深い単語がいっぱい。
田中芳樹の現代物とはまた違った視点からの現代風刺要素ありーの、妖魔夜行シリーズを読んだ人にとってはニヤリとする部分ありーの。
オムニバス形態というのも区切りをとって読みやすい。
新聞広告的に言うなら「読んだ後にやさしい気持ちになれる本」ですね。
普段あまり本を読まない人にこそ勧めてみたい1冊。
by varelire2 | 2008-11-21 14:05 | 本 | Comments(0)